台風2号が近づいてきます。
北上に伴い梅雨前線に湿った風が流入し、大雨になるところが出てきそうです。警戒をしていきましょう。
平成23年5月22日に発生した台風第2号は、今回と同様の経緯を経、各地に大雨による甚大な被害を出しました。その経路と、今回の台風は酷似しているとのこと。被害が最小限に収まってくれますように。
ここ数年の春から夏にかけての集中豪雨、温暖化の影響でしょうか。毎年ひどくなってきてる感じがします。
では、昨日の続きを。
5年生からトランペットを吹けるようになり、主力の一員として大太鼓からの複雑さを喜んで受け入れてました。ところが、半年くらいで、トランペットから離れることに。
これまた、先輩、同級生の中でも体が大きいから・・、という理由でしたが、トランペットからトロンボーンへ。トランペットは口が痒くなりっぱなしで卒業となりました。まだまだ、未熟な状態で次の楽器に・・。
トランペットに比べると大きく、重い。また音階が明確にピストンの上下で決まるトランペットに比べ、金管部のストロークの位置での調整が必要。ということは、スライドが数ミリずれると、調子はずれの音が大きく出ていく、ということになります。また、スライドストロークが長いので、手が短いと演奏できません。これはまた、ハードルの高い楽器を与えられたものです。
音色も太く、重く、主旋律のバックで調和を奏でる脇役でした。
トロンボーンのCDって、ほとんどないと思います。
見た目はかっこいいんですが、行進しながら演奏するのには、それなりの体格と力が必要です。肺活量も、トランペットよりも、必要で、小学生では吹けない人が一定数でてきそうです。
ま、そんなこんなでトロンボーンを吹くようになりました。
練習はもっぱら学校の音楽室で、放課後集まって行いました。
トランペットもそうですが、金管楽器って、水抜きが必要ってご存じでした。定期的に抜かないと、気道がふさがって、音が濁ります。ジュジュ、コボコボって音がしたりします。
呼気に含まれる水分が、楽器の冷えた金属部で結露し、口から一番遠い低いところにたまり、その部分から定期的に水抜きをすることになります。唾液も霧状に、金管に流入するため、一部混じっった状態ですが、ほぼほぼ、水蒸気です。
床にそのまま落とすと、べとべとになるので、各自タオルなどを持参し、そこへ落としたものでした。
練習で一番覚えているのが、お寺に数十人泊まり込みの、夏合宿です。
土地柄、○○番札所の有名なお寺。昼間は楽器ごとに、お寺の境内の空いているスペースで、プーパー練習するのですが、お遍路の方の温かいまなざしを今でも覚えています。小学生ってかわいく見えるんですよね。暑いので、日陰にはいるために、位置をずらしずらししながら練習しました。トロンボーンは総勢4人。機動力があり、トロンボーンの大所帯を横目に、涼しく練習できました。
さて、問題は夜です。何重畳の大部屋に、布団を敷きならべ、就寝するわけですが、やはりお寺。電気を消すと、外のオト、光になにかしらの意味を見出し、被害妄想に持ち込んでしまう年頃。そこらかしこで、コソコソと、ちいさな不安にざわついていました。
夜中にトイレに行きたくなり、一人でいけなく、寝ているトロンボーン仲間を起こしてやっとのこと用を足した次第です。びびりっだったんですよね。この時から。
まあ、修学旅行の延長みたいなものでしたが、次の日は朝から再び、パート練習、集合練習とこなし、お遍路さんに手を振りながらバスで帰校しました。
練習の成果を披露する場は、秋の全県から集まってのコンクールを筆頭に、運動会、地域のフェスティバルなどに出張っていきました。返す返すも、トロンボーンは歩きながらの演奏は難しい楽器です。
とくに、スライドさせながら音を出す箇所があり、4人の息を合わせるのに気を使いました。音域がゆるらかに繋がりながらの音出しは、トランペットには出せない、トロンボーン特有のオトでした。
これが好きで、いまでも手の動き、息の出し方を体が覚えています。
とまあ、学校の楽器を使うことができ、3種類の楽器を習得でき、本当にありがたい話です。大会では、賞にあずかることはかないませんでしたが、みんなでやってきた節目として、それなりの達成感を得ながら、鼓笛隊生活に終止符を打ちました。
この経験が、思わぬところで生きてきます。文科系であったことから、中学では体育会系にと、ひそかに思っていました。運動部に所属してなかったし、足も遅かったのですが、なんを思ったのか、陸上部に・・・・!!!
足遅いのにね。どうして?
小学校の体育の先生から、これから行く中学校は陸上部が強いし、盛んに活動しているから入ったらどうか・・。の言葉で行ってしまったのが、答えの気がします。あのころの心の動きは霞の向こうです。
そんなあいまいな理由で始まった陸上生活。
小学校の楽器演奏が生きてくるとは、夢にも思いませんでした。
このことは、またの機会に書いていきます。
おしまい。
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