昨日の続きです。
豆の選定で、いきなりタンザニアキボ、一択になっていましたがコーヒー豆には沢山の種類があります。
他の豆はどうなん?気になりますよね。すこし、豆の種類の話をしましょう。
コーヒー豆の作成に適した栽培地は、さまざまな要素が重要です。簡単に下記にまとまました。
- 気温はコーヒーの生育に重要な要素であり、適切な範囲の気温が必要です。一般的に、コーヒーの生育には摂氏15度から24度程度の温暖な気候が適しています。気温が低すぎると成長が遅くなり、豆の品質が低下する可能性があります。
- 降水量も重要な要素です。コーヒー豆の生育には適度な降水量が必要であり、年間の降水量は通常1,500〜2,500ミリメートル程度が望ましいとされています。十分な水分が確保されないと、豆の成長や収量に影響を及ぼす可能性があります。
- 標高も重要な要素の一つです。コーヒーの品質には標高が関与しており、高地で栽培されたコーヒー豆は一般的に風味が豊かで高品質とされます。高地では日中の気温が下がりやすく、夜間の温度差も大きいため、豆がゆっくりと成熟し、豊かな風味が生まれます。
- 日照時間もコーヒー豆の成長に大きな影響を与えます。十分な日照があることで、光合成が活発に行われ、樹木が十分な栄養を吸収できます。日照不足は生育を妨げ、収量や品質に悪影響を与える可能性があります。
- 風はコーヒー豆の栽培においても重要です。風は湿度を調整し、病気や害虫の発生を抑制する役割を果たします。また、風があることで豆の乾燥が促進され、品質が向上します。ただし、強風は木々を傷つける可能性もあるため、適度な風の強さが求められます。
- 土壌はコーヒーの栽培において欠かせない要素です。適切な栄養素とpHバランスを持つ土壌が必要です。豊かな有機物や養分が含まれた土壌が、健康な植物の成長を促進します。また、排水性も重要で、水はけの良い土壌が適切な根の成長と栄養吸収を支援します。
- 最後に、気候の一貫性も重要です。コーヒー豆の栽培には安定した気候が求められます。急激な気候変動や極端な気候条件は、生育や収量に悪影響を及ぼす可能性があります。一貫した気候パターンが維持される地域は、コーヒーの栽培に適しています。
これら条件を満たす場所は、コーヒーベルト(Coffee Belt)と呼ばれ、地球上の赤道を中心にして、南回帰線から北回帰線の間にある熱帯地方が該当します。
このコーヒー栽培の適地であるエリアが、ベルトのように地図上に位置することからそう呼ばれるそうです。
で、今回のタンザニアはまさに、赤道付近の高地でベルトのど真ん中直球です。
近年、温暖化が進み、ベルトの北限、南限が広がりつつあり、日本でも種子島等で栽培が開始されています。緻密に試行錯誤を重ねる日本人にかかればそのうち、日本製のおいしいコーヒーが飲める日も近そうですね。
さて世界的には、中南米の高地で栽培された豆が高価に取引され、100g500円前後で販売されているものが、何倍もの値段で取引されています。ジャマイカのブルーマウンテン、パナマのゲイシャが有名です。
また、高価に取引されている変わった豆として知っておいてほしいのが、インドネシアのジャコウネコのフンからコーヒー豆を取り出したコピ・ルアク、同じくフィリピンの野生ジャコウネコのフンから取り出したカペ・アラミド、そして、タイのゾウのフンから回収するブラックアイボリー等が極めて高価な豆として有名です。
で、色々とありますが、これも、一概に言えませんが一般家庭で飲むときに、その豆の価値をどこまで再現できるかが味の、香りの決め手でになります。私の持論ですが、焙煎済みのコーヒー豆で梱包されて売られている豆は酸化しておいしくない、量り売りでも五十歩百歩です。すでにグラインドされている粉豆は論外です。(インスタントコーヒーはいうに及びませんが・・・・)
隣に焙煎ショップがあり、焙煎したものを数日以内に賞味できる環境であれば別ですが。
私の結論、焙煎所の隣に引っ越す、は無理なんで、生豆を自分の家で好きなように焙煎し、飲む直前にグラインドし、紙のフィルターではなくセラミックフィルターでお湯の摘下温度を調整しでハンドドリップする、です。
どんな生豆も、外で飲むいわゆるホットコーヒーより安くておいしい、が私の持論です。
豆によって、焙煎の程度、グラインドの粒度、お湯の摘下温度、の最適解があると思ってます。
家で色々試すと、失敗しても楽しいし、おいしいです。
野菜と同じで、鮮度が大事だと痛感しています。
さて、鮮度が命を長々と語ってきましたが、そもそも種類の話はどうなった?
答えは簡単。自宅で生豆焙煎するなら、その家庭にあった豆をマッチするまで試してください。
たまたま、うちの家は、”タンザニアキボ”一択です。
他の豆も色々と試しました。その豆のポテンシャルが全部引き出せたか、はなはだ疑問ですが、色々とそれぞれ特徴があって楽しかったです。それでも、我が家は”キボ”。
是非、お試しください。そうそう、生豆も高いのから、安いのまで色々ありますが、それぞれの好みなので、高い豆がよくて、安い豆はおいしくない、ということがないから楽しいですよ。
ちなみに、キボは100g200円前後でしょうか。
今日はここまで。
明日は、家飲みコーヒーの肝、焙煎についてお話します。
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