さあ、いよいよ焙煎です。
さて、フライパンから始まった我が家の焙煎生活ですが、家で再びタンザニアキボが飲めると確信した時に購入したのが、下の焙煎陶器でした。7年目にはいりました。年季が入っています。
かっこいいでしょ!
これ有田焼です。
黒い部分の穴の開いたところから、生豆をいれます。一回1.5カップ程度、約180g焙煎できます。
これ、ガスコンロにかけて、直火で焙煎しますが、持ち手(白いところ)が熱くなるので、耐熱鍋つかみで、豆が焦げないように回しながら火にかけます。ガスは小火です。
一回焙煎に約15分かかります。
400gの陶器と180gの豆、合計580gの重さの陶器を15分、焦げないようにくるくる回します・・・。生豆は”旭珈琲”さんから真空パックで鮮度の新しいものが届くので、使う時に酸化しないよう小出しに出しながら焙煎します。一日で半月は持たす量を焙煎します。
すると、生豆に熱が入り、コーヒー豆の燻されたいい香りがしてきます。持ち手が空洞になっているので、そこから、煙が出だします。
そして、「バチバチッ」と豆が爆ぜる音が、しだします。持ち手の空洞から白い煙があふれ出します。焙煎具合は、豆投入部分から覗き、色を確認しながら時間調整を行います。豆の色で、焙煎の深さがわかります。
一般的に浅煎りの豆は、軽い味わいと明るい酸味を持ちます。これは、豆の内部に含まれる酸や果実の風味がよく残っているためです。一方、中煎りの豆は、豊かな風味とやや強めの酸味を持っています。中煎りは、酸味と甘みのバランスが取れたコーヒーを楽しむための焙煎レベルと言えます。
さらに、深煎りの豆は、濃厚な味わいと豊かな香りを特徴としています。深煎りは、焙煎によって豆の内部の糖分がより多く分解されるため、苦味が強くなります。一方で、酸味やフルーティーな風味は抑えられます。深煎りは、エスプレッソや濃い味わいが好まれる場合に適しています。
我が家のタンザニアキボは、中煎りと深煎りの間です。たまに、真っ黒な炭のような豆ができますが、ご愛敬です・・・。
焙煎のこつは、始めは低めの温度(約180〜200℃)で始め、豆が乾燥するまで数分間加熱します。次に、温度を上げて中程度のレベル(約200〜230℃)に保ち、焙煎度合いによって時間を調整します。温度が適正か図っていませんが、一回目の焙煎は、勝手にこれが出来ているのですが、二回目からは、最初の火を最小に絞って、煙が出だしてから火力を少し上げるようにしています。
焙煎する日は、大体4~8回繰り返します。約720~1,440gの焙煎です。1~2時間コンロの前で、立ちっぱなしでくるくる陶器をまわします。結構、きつい、腱鞘炎になりそう・・・。
4回焙煎分は、2週間で飲んじゃいます。
月に合計2時間、ガスコンロとにらみ合いをしていました。
おいしいコーヒーを飲むためのあくなき、作業。
なんとか、楽したいなあ~。
コーヒーの量、減らそうか・・・。無理。
コンロ前で、バチバチさせながらなんとか楽ができないかと、悶々としていた時に、みつけました!
家庭用自動焙煎機の広告。
コーヒーの神様の降臨です。LITHON様。
ニッチな家電をつくられているメーカーからの、待望の発売でした。
これで、コンロ前から解放される・・・。
そう喜んだのですが、解放してくれませんでした。意外な弱点が・・・・・。
これ20分で一回焙煎できます。上の写真の茶色いカップ1杯分・・・・・。少ない・・・・。
コンロ一回分の1/3の量・・・・。時間かかる・・・・。
ただ、機械が焙煎するので、勝手に終わります。楽です。解放されてもいいのでは。
作業が置き換わるか、いえ、変わりませんでした・・。
一番の弱点は、”味”です。いつもと違うタンザニアキボができます。これ、どう?微妙に香り、味の深みが足りない・・。家族も同意見でした。
買ったはいいものの、脇役としての使用が始まりました。ベースは引き続きコンロで陶器焙煎。機械の物を少量混ぜても、ほとんどがコンロ焙煎にして、コンロ8で機械2くらいの焙煎生活に変化しました。味はあんまりかわらず、自分が楽をするために、補助での使用です。本当は、全部コンロでやるべきですが。
味の違いがなにによるものなのか、この時はわかっていませんでした。
写真のような本格的な焙煎機があればいいのですが、あくまで業務用。
家庭用で、もっとコンロで焙煎するのに近く、楽できる方法はないのだろうか。
そして、コーヒーの神様が、我が家に微笑んで切れたのは、つい数か月前でした。
本日はここまで。
真打ちの登場は明日。乞うご期待!
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